大道行くべし。

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木戸孝允と箱根②

明治2年と9年の木戸孝允の箱根滞在時の動向に関して共通して言えることは、いずれも5か所もの旅館に欠かさず宿泊或いは立ち寄っていること。
芦之湯「松坂屋」、箱根町「はふ屋」、宮ノ下「奈良屋」、木賀「亀屋」、湯本「福住」。
以上の5か所の旅館が木戸のお気に入りの常宿だったと見て良いように思います。

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五旅館の位置関係

① 芦之湯 松坂屋

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木戸の明治2年箱根滞在時のメインとなった宿。この時ここで西郷隆盛と会見を行ったというが、果たして・・・?

箱根町 はふ屋(現:箱根ホテル)

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残念なことに、現在はふ屋を示すような面影は全く失われている。ところで「はふ」とは一体何を意味するのか?


③宮ノ下 奈良屋(現:NARAYA CAFE)

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現在は若者に人気のカフェに変貌している。店内には当時使用されていた屋号看板が展示されているので一見の価値あり。

④木賀 亀屋(現:ルボン将軍の碑)

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探し当てるのに少し苦労しました。ルボン将軍とはフランス軍人であり、お雇い外国人。木賀、そして亀屋を愛した一人で、地元の方々がそれに感謝の意を込めて亀屋跡に石碑を建てたとのこと。

⑤湯本 福住

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先日NHKブラタモリ」でも紹介されていた有名な旅館。多くの著名人もここに宿泊し、書を揮毫している。

想像の域を出ませんが、きっとそれぞれの旅館で厚いおもてなしを受け、人々と交流し、温泉に浸かり、木戸にとってこれらが大いに心身の癒しになったのではないでしょうか。